とにかく、やってみること。- Kindle電子書籍『香港でよりよく生きていくための52のこと』(中島純)を発行して。
先日(2018年1月29日)に、アマゾンKindleでの電子書籍『香港でよりよく生きていくための52のこと』(中島純)を発行した。
「香港で、彩り豊かな「物語」を生きる。」と表紙の帯に掲げたように、香港という人生の舞台で、この本を読んでくださる方々が(そしてこの本を読まれない方々も)、彩り豊かな生を生きていってくださればと思いながら、ぼくは書いた。
「香港」ということで書いたものだけれど、それは、少し掘れば「海外での生活」ということになるし、さらに掘れば「この世界」ということを明確に意識しながら、書いた。
そして、この世界で生きることは、もちろんぼくにとって「現在進行形」である。
とにかく、やってみること。
今回の「プロジェクト」において、これは、やはり大きなことであったと、ぼくは思う。
電子書籍『香港でよりよく生きていくための52のこと』の構想から執筆、数えきれないほどの書き直し、アマゾンにおける出版プロセスなどの一連の仕事。
その過程における、数多くの学びと気づき。
プロジェクトプランの大切さ。
編集ということの大切さと困難と深さ。
アマゾンでの出版の仕組みと、新しい時代の足音。
その全行程における、仲間からの励ましのありがたさ。
このようなことは、やはり、やってみなければわからない。
もちろん、ぼくの「仕方」は、ありうる仕方のひとつにすぎない。
その意味において、ぼくはぼくの経験があらゆることにあてはまることなど、まったく思わない。
ただし、それでも、やってみることの大切さがあるし、なによりもこの「やること」それ自体が生きるということである。
「だれでも出版はできる」という言葉は一面の正しさをもちつつ、しかし、やはりそうすんなりといくわけではないことも、この一連のプロセスを経るなかで、ぼくは感じてきた。
このことは、またどこかで書きたいと思うけれど、「とにかく、やってみること」は、すべての人ができるわけではないこととも、つながっているようなトピックでもある。
また、「だれでもできる」としても、「よりよく」できることは、まったく異なる次元のことでもある。
「できる」から「よりよくできる」の間の<断層>の大きさにも、ぼくは愕然とした。
こんなことも、やってみることではじめて、身体で感じることができた。
この世を去る方々が、なくなる直前に、「あれをやっておけば、という後悔だけはしないこと」という、ほんとうに深い、本質をつくメッセージをぼくたちに届けてくれている。
この「助言」は頭ではわかっても、「やってみること」ができない人たちも多い。
ぼくは、この助言に、ただただ導かれている。
これからも「やってみること」をつみあげていきたい。
そうして、ぼくが将来、「この世」を去るときには、「あれをやっておけば、という後悔だけはしないこと」というメッセージを語っているだろう。
そんな「物語」を、ぼくは紡いでいる。