Social Pioneer

Pioneering for Life Style
生き方の開拓者

🤳 by Jun Nakajima

We must all be prepared to be social pioneers..
— by Andrew J. Scott, Lynda Gratton "The New Long Life: A Framework for Flourishing in a Changing World"

Social Pioneer


Social Pioneer。社会的なパイオニア(生き方の開拓者)。

この言葉自体は、著作『ライフシフト』で有名なリンダ・グラットンの、『ライフシフト』後に書かれた著作から、言葉とその精神を受け取っています。ただし、「social」という用語は、用語だけを見ると若干誤解を招くかもしれません。「social entreprenuer 社会起業家」という言葉が「社会を変えるため社会に働きかける起業家」を意味するように、「社会のパイオニア」は「社会を変えるため社会に働きかけるパイオニア」であると捉えられるかもしれません。一面において、それは正しくもあるのですが、開拓するのは「じぶんの生き方」であり、それが「社会」に影響してゆくのだと、ぼくは捉えています。だから、ぼくにとっては、「生き方の開拓者」です。生き方をさまざまな仕方で開拓してゆく人たちの波が、やがて大きな波となって、社会へと影響を与えてゆく。ぼくはそのように捉えています。

「生き方」をある方向に標準化してゆく近現代の力学とは異なる仕方で、個人それぞれが<自由な生き方>を花開かせてゆく。「学ぶ→働く→定年後」という生き方だけでなく、個人それぞれがそれぞれの<道>を歩んでいきます。働き方もいっそう多様化します。けれども、あらかじめ「道」が整備されているのではなく、生き方にしろ、働き方にしろ、まさに「開拓者」として、個人それぞれが切り拓いてゆく方向に、このテーマはかけられています。

さらに、このテーマを取りあげているのはリンダ・グラットンに触発されたからであるように、このテーマの後景にはやはり「人生100年時代」が存在しています。個人それぞれが人生100年を生きるというわけでは必ずしもないし、「100歳」にこだわりすぎる必要もないのですが、そのような「時代」がすでに到来しつつあります。だから、「人生100年」のための「計画」というように議論を展開させてゆく手前のところで、<人生100年という生のあり方>を方法として取り入れるということを、ぼくはかんがえています。「人生100年」を「目標」とするというよりは、「人生100年」を「方法」として、その生のあり方をひとつの「視点」として、今の生を捉えかえすこと。「仮にじぶんの人生が100年だとしたら」じぶんの生き方はどう変わってくるでしょうか。そこから見えてくる視界というものがあります。

このことは、次のテーマである「disruption」とも密接にかかわってきます。これまで「自明」だと思っていた事柄に裂け目が生じて、その窓から違った「世界」の風景が見えてきます。ふつうにかんがえられているような「生の道ゆき」(例えば「学ぶ→働く→定年後」の三段構造)が音を立ててくずれて、そこには荒野がひろがっていることに気づきます。なお、「学ぶ→働く→定年後」の三段構造が間違っているわけではありません。ただ、ぼくは荒野に出ていきたかったのだとおもいます。

ぼくの知的・精神的な師のひとりに、神話学者のJoseph Campbell氏がいます。彼の著作集『A Joseph Campbell Companion: Reflections on the Art of Living』のなかに、「Follow your bliss」と題される、美しい文章が収められています。


Follow your bliss.
The heroic life is living the individual adventure.
There is no security in following the call to adventure.
Nothing is exciting if you know what the outcome is going to be.
To refuse the call means stagnation.
What you don’t experience positively you will experience negatively.
You enter the forest at the darkest point, where there is no path
Where there is a way or path, it is someone else’s path.
You are not on your own path.
If you follow someone else’s way, you are not going to realize your potential.

Joseph Campbell “A Joseph Campbell Companion: Reflections on the Art of Living” (Joseph Campbell Foundation)

「Social Pioneer。生き方の開拓者」というテーマで追究してきたこと・追究してゆくことをメモ風(体系的ではなく、あくまでもメモ風)に記述しておきます。

  • 現代という時代における「Social Pioneer。生き方の開拓者」。リンダ・グラットンの議論。

  • 「人生100年時代」(リンダ・グラットン)。「人生100年時代」という方法とその射程。

  • <自由な生き方>の条件と課題。「交響圏とルール圏ー<自由な社会>の骨格形成」(見田宗介)。

  • 「じぶんの道」。

  • 人生の目的(意味)と非目的(無意味)。

  • その他


Blog on Social Pioneer


Books, Articles, Podcast, etc.

Recommended Books

「Social Pioneer」というトピックへと、深く深くわけいってゆくための本です。
なお、書名をクリックすると、出版社あるいは著者関連のホームページへと飛びます。