物語・ストーリー

「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」(村上春樹)ということば。- 修辞ではなく、ほんとうに夢を見るために。 by Jun Nakajima

『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』。小説家村上春樹のインタビュー(1997年から2009年)を集めた本のタイトルである。「あとがき」で、直接に本のタイトルにふれられているわけではなく、またインタビュー集の企画は編集者の方による強い提案によって実現したものだから、もしかしたら、編集者の方などが提案したタイトルかもしれない。

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共有される<物語>のコンセプト。- 村上春樹「物語のあるところ・河合隼雄先生の思い出」。 by Jun Nakajima

ある人とある人が対話する。その<あいだ>で、何かが共有され、何かが生まれる(何かが「解体」されることもある)。そんな<対話の時空間>は、ときおり幸福な仕方で、共有された「何か」、生まれた「何か」を、時空間をこえて、他者にとどく。

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周りのどんな人たちも「自分に協力してくれている」。と、考えてみる。- 名作『アルケミスト』で語られる言葉の教えに耳を傾けて。 by Jun Nakajima

日々のなかで、ぼくたちはさまざまな場所で、さまざまな人たちに出会い、いろいろな状況に出くわす。親切や好意を受けることもあれば、文句を言われたり、ぞんざいに扱われることもあるかもしれない。

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河合隼雄『源氏物語と日本人ー紫マンダラ』の「主題」。- 「個人の物語」をつくることが要請される時代に向けて。 by Jun Nakajima

ここのところ、心理学者・心理療法家の河合隼雄(1928ー2007)の『源氏物語と日本人ー紫マンダラ』(講談社+α文庫、2003年→電子書籍2013年)という著書にふれながら、人が生きるための「物語」について書いている。

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「クリスマス休戦」(1914年)のこと。- ぼくの「経験」と重ねあわせながら考えること。 by Jun Nakajima

クリスマス休戦(Christmas Truce)。第一次世界大戦(1914-1918)中の1914年12月24日から12月25日、西部戦線でみられた一時的停戦。なんらかの休戦協定などによる停戦ではなく、各地の最前線で、自然発生的に生まれた停戦である。停戦中、敵対していたドイツとイギリスの兵士たちが、共に歌を歌ったり、食べ物などをシェアしたりして、クリスマスを祝ったといわれている。

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CNNの記事にみる、最下位ランナーの「物語」。- ランナーには、いつだって、個々の<物語>がある。 by Jun Nakajima

CNNニュース(2018年11月4日)に、「The final finisher: The inspiring stories of last-place marathon runners」(「最後の完走者:最下位のマラソンランナーたちの感動的な/触発的な物語」)と題された記事がある。

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