社会構想

「コロナ後の後」の見晴らし。- ずーっと先を大きく見晴るかす見田宗介の著作との「対話」から。 by Jun Nakajima

今年2020年1月から新型コロナの情況をくぐりぬけてゆくなかで、新型コロナ自体への対応・対策をさまざまに施しながら、やはり「コロナ後」のことを考えてしまう。もちろん「この」新型コロナがおさまったあとの「コロナ後」もそうだけれど、もっとずっと先、数十年後、あるいは100年後といった時間軸のなかで、「コロナ後」の「後」の世界のことを考えてしまう。

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「The Best is Yet to Come」という思想(生きかた)。- <近代>という時代の特質と生。 by Jun Nakajima

ドナルド・トランプの「2020年一般教書演説」は、「The Best is Yet to Come」のことばで閉じられた。思い起こしたのは、以前、自己啓発のオーディオ(英語)を聞いていて、コースのひとつのチャプターが、「The Best is Yet to Come」で閉じられていたことだ。

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「<共存することの祝福>ともいうべきものを基軸とする世界」(見田宗介)。- 「共生」ということばへの(ぼくの)違和感。 by Jun Nakajima

「共生」ということばがある。共に生きる。一緒に生活する。その意味合いにおいて間違いがあるわけではないけれど、ぼくはどこかこのことばが苦手であった。「教育くさい」もの、おさえつけられるような倫理的抑制を感じたのだ。

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歓びに充ちた生きかたへ転回する<折り返し地点>。- 「グローバル化」と「人生100年時代」の時空間。 by Jun Nakajima

このウェブサイトの「Concept」ページを書いた。このサイトを展開していくための基軸となってゆく「考えかた」である。それらの「考えかた」に無理に固執してゆくつもりはないけれど、目的ではなく、方法としてのフレームワーク的な意味合いをこめて「考えかた」を書いた。

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「ポスト真実」という事象を生みだす「社会的地殻変動」。- 「虚構の時代」(見田宗介)の「フィクション」。 by Jun Nakajima

「ポスト真実の政治」(post-truth politics)などと言われることがある。「政策の詳細や客観的な事実より個人的心情や感情へのアピールが重視され、世論が形成される政治文化」というように、Wikepedia(日本語)には書かれている。

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「資本主義の精神」について。- マックス・ヴェーバーが注目する<ベルーフ>としての職業。 by Jun Nakajima

じぶんの生きかたをまなざし、考えるとき、ただ「じぶん」だけをまなざすのではなく、「じぶん」を歴史(時間)と地理(空間)のなかに位置づけることが必要である。どんな時代に、どんな場所に生きているのか。

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「三千年の悪夢から目覚めた朝の陽光みたいに、世界の光景は一変する」(見田宗介)。- 富の分配、資本主義の未来、人間像。 by Jun Nakajima

「現代社会はどこに向かうか」という問いを立てて自ら応答してゆくなかで、社会学者の見田宗介は、「資本主義」の行く末について、その大枠をつぎのように書いている。

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「クリスマス休戦」(1914年)のこと。- ぼくの「経験」と重ねあわせながら考えること。 by Jun Nakajima

クリスマス休戦(Christmas Truce)。第一次世界大戦(1914-1918)中の1914年12月24日から12月25日、西部戦線でみられた一時的停戦。なんらかの休戦協定などによる停戦ではなく、各地の最前線で、自然発生的に生まれた停戦である。停戦中、敵対していたドイツとイギリスの兵士たちが、共に歌を歌ったり、食べ物などをシェアしたりして、クリスマスを祝ったといわれている。

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地球や人類や社会の「全体像」の議論について。- ずいぶんと「忘れられてきた」見方のこと。 by Jun Nakajima

『Sapiens』『Homo Deus』の著者、歴史学者Yuval Noah Harari(ユバル・ノア・ハラリ)は、新著『21 Lessons for the 21st Century』(Spiegel & Garu, 2018)の冒頭を、「人類(humanity)の未来」に関する議論には理論的には誰もが参加できること、しかし明確なビジョンを維持することは極めてむずかしいこと、また議論が行われていることに気づくことさえしなかったり、しなければいけないことがたくさんあるなかで調査することが「贅沢」となっていることなどを指摘することから、書き始めている。

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